福島県の地域別に性病科を探す



丘の上にある病院に私が入院したときのことだ。求人広告の取材の帰り、車にはねられて足を骨折した私についた看護師は、まだ入職したての新人だった。しかし、学生の残り香や初々しさといったものは感じなかった。すっかり疲れ果て、まるで彼女の方が病人のようにぐったりとしていて、私なんかよりもよほど年上に思えた。
彼女は私が記事を書いている求人雑誌を知っていた。ちょうど転職を考えているのだという。「まだ入職したてなのに?」と聞くと、彼女は微妙な笑みを作って頷いただけだった。
ただ、彼女の苦しみは患者の目から見ていても、よくわかるものだった。その病院には、陰湿ないじめが組織的に横行していて、彼女はそのターゲットにされていたのだ。 数日後、私が朝目を覚ますと、彼女はもう居なかった。別の看護師が来て、彼女は別の病院に転職したのだということを告げてくれた。今は病院の求人もインターネットの時代だから、私の作っている求人雑誌が、彼女の役に立ったかはわからないが、この日以来、私は広告に嘘を書くのを辞めようと密かに心に誓った。